将棋の第65期王位戦七番勝負第1局が6日、愛知県名古屋市「徳川園」で2日制の1日目が指され、午前10時に藤井聡太王位=竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖=と挑戦者・渡辺明九段に午前のおやつが配膳された。
5期連続獲得による永世王位を目指す藤井は「へそくり餅(もち)」と煎茶。ゆで玉子のようにも見える「へそくり餅」は蜜(みつ)に漬けたキンカンを羽二重餅で包んだもので、キンカンは小判に見立ててあるという。苦みが特徴。
渡辺は「季節のフルーツ餅」にアイスカフェオレ。藤井とは“相餅”の形で、ともに粘りの指し回しを目指す。
ともに王位戦に向けて名古屋商工会議所が「勝負おやつコンテスト」を行い、8品が選出され、両者が和菓子部門の中から1品ずつ注文した。
先手は藤井で午前10時の時点で17手まで。
持ち時間は各8時間。両者は午後0時30分~午後1時30分に昼食休憩を取り、午後6時の時点の手番が手を封じ、翌7日の2日目に臨む見込み。