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青学大の原晋監督が来年の箱根駅伝の展望を語る「ライバルは東洋大、国学院大、そして、駒大」

スポーツ報知 2024年7月6日 17時32分

 「青山学院×立教学院創立150周年記念トークイベント」が6日、東京・千代田区の有楽町よみうりホールで行われ、今年1月の第100回箱根駅伝で2年ぶり7度目の優勝を果たした青学大の原晋監督(57)は、来年1月の第101回箱根駅伝に向けた展望を語った。

 青学大が連覇を目指す第101回箱根駅伝について、原監督は具体的に言及した。「普通にやれば勝てる、と思います。でも、何が起こるか分からないのが箱根駅伝。今年の箱根駅伝でも青学大が勝つと思っていましたか? 来年の箱根駅伝も何が起こるか、分かりません。ライバルは東洋大、国学院大、そして、地力のある駒大でしょう」と話した。

 最近10回の箱根駅伝で7回も優勝した青学大に対し、立大は昨年1月の第99回箱根駅伝で大会史上最長ブランクの55年ぶりの復活出場を果たした。その立役者だった上野裕一郎前監督(38)は昨年10月の箱根駅伝予選会前に解任された。立教学院院長を兼ねる立大の西原廉太総長(61)は「監督もいない中、今年の箱根駅伝に2年連続で出場してくれました」と選手、スタッフに感謝した。後任として今年4月に駒大OBの高林祐介監督(36)が就任。6月の全日本大学駅伝関東推薦校選考会では5位で通過し、初出場を決めた。西原総長は「最高の監督を招へいできました」と話した。

 原監督も立大の将来性を高く評価し、同時に警戒する。「立大は怖い存在ですよ。今後、3年以内に箱根駅伝でシード権(10位以内)を取るでしょう。優勝争いもするかもしれません」と語った。

 青山学院と立教学院はともに1874年に創立され、今年が150周年。その記念イベントとして、青学大の原監督、立大の西原総長、立大出身のフリーアナウンサー徳光和夫さん(83)と上重聡さん(44)、青学大出身の俳優の高橋克典(59)、「駅伝に詳しすぎるアイドル」と呼ばれる西村菜那子(26)が熱い駅伝トークを繰り広げた。

 会場に約800人が詰めかけ、ライブ配信で約1200人が視聴した。50年以上も前から箱根駅伝の3区と8区を沿道で応援している徳光さんは「80歳を超えると、来年も箱根駅伝を見られるといいな、と思っております」と真面目な表情で話し、会場を沸かせた。

 ◆青学大 1918年に陸上競技部が創部。箱根駅伝は43年に初出場。2004年に原晋監督が就任し、本格的な強化に着手。09年大会で33年ぶりに箱根出場を果たし、15年から4連覇。20、22、24年も制して優勝7回。出雲駅伝優勝4回。全日本大学駅伝優勝2回。16年度は学生駅伝3冠。練習拠点は神奈川・相模原市。タスキの色はフレッシュグリーン。主なOBは「3代目・山の神」と呼ばれた神野大地(現M&Aベストパートナーズ選手兼任監督)ら。

 ◆立大 1920年に陸上競技部が創部。箱根駅伝には1934年に初出場し、1957年に最高の3位になった。1968年を最後に箱根路から遠ざかっていたが、2023年に大会史上最長ブランクとなる55年ぶりの復活出場を果たした。出雲駅伝は出場なし。全日本大学には今年、初出場する。タスキの色は江戸紫。主な陸上競技部OBは1936年ベルリン五輪男子800メートル代表の青地球磨男氏、2016年リオ五輪、21年東京五輪、22年パリ五輪女子競歩代表の岡田久美子ら。

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