俳優の神田正輝（７３）が、２７年間ＭＣを務めるテレビ朝日系旅番組「朝だ！生です旅サラダ」（土曜・朝８時）を、９月２８日の放送をもって卒業することが６日、番組を制作する大阪・ＡＢＣテレビより発表された。
番組を支え続けた最大の功労者が降板を決めた。神田は昨年１１月１８日の同番組に「７２歳で初めて体のメンテナンスをすることになりました」とメッセージを寄せ、以降の出演取りやめて入院。驚異的な回復を見せ、今年１月２７日の放送から復帰し、元気な姿を見せていたが、電撃降板となった。
神田は１９９７年４月から、番組の２代目ＭＣを務める。局にコメントを寄せ「前任の草野仁さんがＭＣを務められた４年間を目標に頑張ってきました。気がつけば旅サラダは５年、１０年、２０年、そして３２年目になりました。視聴者の皆様、支えていただき誠にありがとうございます」と感謝。「来週からもいつもと変わらず素敵（すてき）な世界の旅をお届けしたいと思います」と最後まで全うすることを誓った。
同番組を降板した後、神田のレギュラー番組はなくなる。６月１日の放送で神田は「もう終活は終わっちゃってるけどね」と冗談交じりに話していたが、テレビ局関係者によると「石原プロ時代から続いている仕事は続けるが、石原プロが２０２１年に解散してから、新しく仕事を受ける意思はなかったようです。旅サラダの出演が終わると、事実上の芸能界の引退になる可能性があります」と明かす。
番組では、神田の卒業後は新たな出演者は予定しておらず、引き続き松下奈緒（３９）がＭＣを務め、勝俣州和（５９）、中丸雄一（４０）が盛り上げていく。局は「毎週土曜の朝を爽やかに進行していただき、非日常を感じる世界の旅や新たな魅力を感じる日本の旅など、人生を豊かにする旅の魅力をお茶の間に届けていただきました。心より感謝申し上げます」とねぎらった。
◆神田正輝の「―旅サラダ」出演を巡る経過
▼２３年１１月１８日 番組を欠席。勝俣州和が「７２歳で初めて体のメンテナンスをすることになりました」と神田のコメントを代読。
▼２４年１月２２日 大阪・ＡＢＣテレビ新春社長会見で山本晋也社長が「（神田の）代役を立てる案は考えておりません」と説明。
▼同２３日 同局の公式サイトで、２７日の放送から神田が復帰すると発表。
▼同２７日 約２か月ぶりに出演。「長いお休みありがとうございました。ゆっくり休めました」とあいさつ。