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【阪神】岡田彰布監督が藤本定義超え!虎最多515勝 先制された試合の連敗も14で止めた

スポーツ報知 2024年7月7日 5時0分

◆JERA セ・リーグ 阪神2―1DeNA(6日・甲子園)

 阪神・岡田彰布監督(66)が、球団の監督として歴代最多の515勝目を挙げた。1961~68年に指揮した藤本定義氏を抜き、単独トップ。6回2死一、三塁で、佐藤輝が勝ち越しの右前適時打を放った。指揮官が藤本氏に並んだ3日の広島戦(マツダ)に続く決勝打。先制を許すと14連敗中だったが、5月19日のヤクルト戦(甲子園)以来の逆転勝利を飾った。6月以降、勝率5割で迎えた試合は4連勝。またもや借金生活を阻止した。

 歴史に名を刻んだ岡田監督は、ふっと息をついてから白球を眺めた。1点差の9回2死一、二塁を守り切り、坂本に手渡された記念球を大切にポケットへ。阪神の監督として歴代最多となる通算515勝。「数字が出ると毎日がすごく長く感じるから。気にしないようにしてたけど、みんなが覚えててね。当然、家に持って帰ります」と感謝した。

 先制されると14連敗中だったチームは5月19日以来の逆転勝利。6回2死一、三塁で佐藤輝が勝ち越しの右前打を放った。指揮官が藤本氏に並んだ3日の2本塁打に続く決勝打。その縁には「そうなんですかね」と照れた5番打者は、最近10試合で7打点、6度のマルチ安打と好調をキープした。「いい波に乗れているので頑張ります」と手応え。岡田監督も最近の打撃に「普通にバットが出ればいいんよ。その積み重ねがホームラン」と目を細めた。

 前日5日の思い出話に登場したのが佐藤輝だ。7年前の17年3月。母校・早大と近大の練習試合を観戦した。「背番号67を着た佐藤がおったんよ」。近大に入学が決まっていた無名の大砲も出場。ひと目で注目し、当時の同校・田中監督と「こいつは絶対に使わないと」と語り合った。衝撃を覚えているからこそ、厳しい言葉の連続。「今までが悪すぎ。まだまだこれからやんか」と爆発を期待した。

 幼少期から阪神の支援者だった父・勇郎さんに連れられ、甲子園に通っていた岡田監督。巨人と阪神の両球団で指揮を執った唯一の名将を超えた。「おお」と懐かしみながらも「あんな小さいときに監督なんか見てるかい。監督目当てに来てるんとちゃう」と、すぐに笑顔の“岡田節”。主役は選手だという思いを込めた。またもや借金生活を阻止し「(いい形で)シーズン終わったら大きかったって言えるやろ。今は分からん」と、球団史上初の連覇だけを見据えた。(安藤 理)

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