◆JERAセ・リーグ 中日2―1広島(6日・バンテリンドーム)
昨オフに阪神を戦力外となって育成からはい上がってきた板山が、6年前のプロ1号と同じ大瀬良にプロ2号を浴びせた。1―0の4回先頭、阪神時代の18年5月12日の広島戦(マツダ)以来、2247日ぶりの移籍後1号。「久しぶりに自分のスイングができた」。今季、12球団の規定投球回以上でただ一人被弾ゼロだった右腕を打ち砕く、貴重な一発となった。
毎年自主トレをともにする広島・秋山の前で成長した姿を見せた。「毎年『今年は同じ舞台(1軍)でやるぞ!』と。今までそれがかなわなかった」。1年目の115打席が自己最多。今季は5月の支配下選手昇格後すでに79打席で打率3割1分9厘の好成績だ。
チームに欠かせない存在となりつつある30歳に、立浪監督は「まだまだ進化して成長している」と、さらなる活躍に期待した。15戦連続の3得点以下は16年以来の球団ワースト3位タイ(ワーストは61年の19試合連続)も、その間は7勝7敗1分け。接戦で連勝した首位・広島まで4・5ゲーム差。まだ5位だが、粘り強く混セに食らい付いていく。(畑中 祐司)