◆明治安田Ｊ１リーグ▽第２２節 浦和２―３湘南（６日・浦和駒場スタジアム）
湘南のＭＦ田中聡が１得点１アシストの活躍で逆転勝利に導いた。
前半３２分、ペナルティーエリア左でＭＦ山田直輝の縦パスに抜け出し、左足シュートをゴール右隅に突き刺した。「ボールが来そうな感じがあって、走っていったら本当に来た。思いっきり振り切ったので、いいところに飛んでよかった」と先制点を喜んだ。
一度逆転され、２―２に追い付いた２分後の後半４５分。味方のパスを受けて反転しながらゴール前のパスを送り、ＦＷルキアンの決勝点をアシストした。「パスじゃなくて、シュートを打ったつもりだった。たまたま（通った）」と苦笑したが、「すごいうれしかった」と土壇場の逆転勝利をかみしめた。
パリ五輪メンバー選外の悔しさをぶつけた。４～５月のアジア杯（カタール）は出場機会が少ないながらも優勝に貢献したが、６月の米国遠征はメンバー外。今月３日に発表された本大会への選出はならなかった。
「発表前からたぶん入らないなと思ってたけど、いざ選ばれなかったらすごく悔しかった。（選出された浦和ＤＦ大畑）歩夢くんも相手にいて、絶対負けたくなかった」と田中。１つの目標としてきたパリ五輪への出場はなくなったが、選外後の初戦で結果を残した。次に目指すのはフル代表。「アンダー世代の活動はないので、五輪に行く選手より先にＡ代表に入りたい。もっとアピールしないといけない」と強い決意を語った。