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川崎春花が大会新で2年ぶりの優勝「ほんま長いことしんどかった」昨季不振乗り越え ダイヤモンド世代V争い制す

スポーツ報知 2024年7月7日 15時3分

◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 最終日(7日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)

 単独首位で出た川崎春花(村田製作所)が4バーディー、1ボギーの69をマークし、大会新記録の通算18アンダーで逃げ切り、2022年マスターズGCレディース以来となるツアー3勝目を挙げた。2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」3人による最終日最終組での優勝争いを制した。桜井心那(ニトリ)は14アンダーで2位、尾関彩美悠(あみゆ、JFEスチール)は13アンダーの3位だった。

 川崎は1番で3パットを喫し、今大会55ホール目にして初のボギー。5番パー3で第1打を1メートルにつけてバーディーを奪い取り返した。7、8番と2~3メートルのパーパットを続けて沈めてピンチをしのぎ、9番で約3メートルのバーディーパットを決めた。

 ルーキーイヤーの2022年に2勝を挙げるも、昨年は不調に陥った。どん底は今からちょうど1年前の6月末だった。ゴルフ場に来ては、涙が頬を伝った。練習場で球を打てば打つほど、悪いイメージが体にこびりついた。昨年6月のニチレイレディスは、ショット練習をいっさいせずにスタートしたほどだった。

 好調時の22年のスイング動画を見ながら、ショット改善に取り組んできた。3週前のニチレイレディスで今季最高の5位に入り復調の兆しが見えた。トップで終えた予選ラウンド後には「ほんま長いことしんどかった。すごい時間がかかった。最近はラウンド中にスイングを意識せずにプレーができている。もうコースに出るのも怖くない」と話していた。苦しみを乗り越えた21歳が、北の大地で復活を遂げた。

 川崎は優勝スピーチで「皆さんの応援で、今日は優勝することができたと思います。また、私自身約2年ぶりの優勝をすることができてすごくうれしいですし、自分の中で価値のある3勝目になったと思います。去年はすごいつらくて毎日、涙が出てしまう日々だったんですけど、この経験があったから優勝することができたんだって思える日を目指して毎日、ゴルフと向き合ってきて、今日にそれがかなってくれてすごくうれしいです。また4勝目を挙げられるように、今後とも頑張っていきますので応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました」などとあいさつした。

 ◆川崎 春花(かわさき・はるか)2003年5月1日、京都市生まれ。21歳。父親と姉の影響で7歳からゴルフを始める。大院大高2年時に全国高等学校選手権春季大会優勝。21年プロテスト合格。22年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアー初優勝。「千鳥のノブさんに似てるって言われます」。高校時代のあだ名はノブ。158センチ、51キロ。

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