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【兵庫】古豪・滝川が7回コールド発進 プロ注目・中村俊瑛遊撃手が3点三塁打「チャンスで打つのが4番」

スポーツ報知 2024年7月7日 16時0分

◆第106回全国高校野球選手権兵庫大会▽1回戦 滝川9―0神戸商=7回コールド=(7日・豊岡総合スポーツセンター)

 春夏通算19度の甲子園出場を誇る古豪・滝川が2回戦へ駒を進めた。「4番・遊撃」でスタメン出場したプロ注目の中村俊瑛主将(3年)は4打数1安打3打点の活躍を見せた。

 6回、5点リードの無死満塁で迎えた第4打席。ここまで3打数無安打だったが、「正直やばいと思っていました(笑い)。でも、チャンスで打つのが4番の役目なので」と、初球のチェンジアップを迷わず強振した。右翼手の頭上を越える打球を横目に、50メートル走6秒0の俊足を飛ばし、悠々と三塁へ。近藤洋輔監督も「4番が打たないと、と言ったら打ってくれましたね」と笑顔で振り返った走者一掃の一打で、コールド勝利につなげた。

 プロ注目遊撃手は野球能力はさることながら、「僕の人生といえば文武両道と言える」と勉学にも力を入れる。偏差値65を誇る滝川高校。自身が所属する「ミライ探究コース」では、10教科を超える定期テストの総合点で「入学してからずっとです」と13回連続学年1位を記録。毎日練習から帰宅後の30分の勉強や、テスト前には自分で時間割りを作り、「計画を立ててやります」と、高校通算32本塁打を誇る豪快な打撃とは裏腹に、勉強は“コツコツ型”と話した。こうした日々の努力から高校1年時、2年時ともに成績は5段階評価で「オール5です」という秀才ぶりだ。

 2回戦は11日、シード校の神戸国際大付との一戦に臨む。近藤監督は「ここが大勝負。やってくれると信じている。総力戦のつもりで戦います」と表情を引き締めると、「頂点を目指す上での第一関門。熱くぶつかる中でも、同じ高校球児として思いも高め合いたい。必ず勝ちたいです」と次戦へ力を込めた中村。明敏な頭脳で相手を分析し、類いまれな野球の才能との“二刀流”で1980年夏以来、44年ぶりの聖地へチームをけん引する。

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