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「ヨッシャー!」大谷30歳初アーチ 2冠返り咲き28号!全5打席出塁!指揮官絶賛「いつもの翔平に戻った」

スポーツ報知 2024年7月8日 1時30分

◆米大リーグ ドジャース5―3ブルワーズ(6日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が6日(日本時間7日)、本拠地・ブルワーズ戦に「1番・DH」でフル出場し、30歳初安打、初本塁打を放った。4打席目に16打席ぶりの安打となる三塁打を放つと、5打席目にダメ押しの28号ソロ。打率3割1分6厘で2冠に返り咲き、日本人初のメジャー通算200号に王手をかけた。さらに1試合で本塁打、三塁打、四球、死球、盗塁を決める1901年以降で3人目となる偉業も達成した。

 トンネルを脱出した先には大歓声が待っていた。大谷はダイヤモンドを一周すると、力強く手をたたいてホームベースを踏むと、思わず口が動いた。「ヨッシャー!」。マウンドの左腕・ハドソンは両手を膝に置いてガックリ。この一撃の重さを物語っていた。

 30歳初アーチが出たのは、1点リードの8回1死の5打席目。内角低めのカットボールをすくい上げると、右中間へのダメ押し弾を確信して歩き出した。打球速度は109・9マイル(約176・9キロ)で、飛距離は430フィート(約131メートル)。4試合ぶりの28号ダメ押しソロは、日本人初の米通算200号に王手をかけるアーチにもなった。

 プチスランプも大偉業で抜け出した。4、5日には日米通じて自己ワーストとなる6打席連続三振。30歳の誕生日を5打数無安打3三振で終えるなど、この試合の3打席目まで、今季ワーストの15打席連続無安打だった。それでも3打席目まで3四死球で出塁すると、4打席目には30歳初安打となる右中間への三塁打。5打席目にダメ押し弾を放った。5打席で全打席出塁は今季初めてで、地元メディア「ドジャー・インサイダー」によると、1試合で本塁打、三塁打、四球、死球、盗塁をマークするのは1901年以降の124年の歴史で19年6月1日のイエリチ(ブルワーズ)以来3人目で、球団史上初というおまけ付きだった。

 ロバーツ監督は「いつもの翔平に戻ることができた。ストライクゾーンをしっかり整理すれば、もともと持っている才能がある。私はこんなのを見たことがない」とド派手な復調に目を丸くしていた。特別ユニホーム「シティーコネクトジャージー」着用試合は、6月22日のエンゼルス戦に続き2戦2発だ。

 日本人3人目となる米通算500得点も達成。2打数2安打、3四死球で打率は3割1分6厘となり、2位のオズナ(ブレーブス)に5本差の28本塁打とともに2冠に返り咲いた。チーム90試合目での28号は、シーズン50発ペース。2日には「チームの状態、雰囲気はすごいいいと思います」と話していた通り、ド軍は1点リードの8回に一度は追いつかれたが、直後に代打・バルガス、大谷の2発ですぐに勝ち越して、ナ・リーグ中地区首位のブルワーズに2連勝で、貯金を20にした。なんとしてでも成し遂げたいプレーオフ進出、ワールドシリーズ制覇へ、30歳の幕が開けた。(安藤 宏太)

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