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WBO世界バンタム級王者の武居由樹「那須川天心くんとはどこかでやれたらなと思っています」将来的な対戦を期待

スポーツ報知 2024年7月7日 19時57分

 WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)王者の武居由樹(大橋)が7日、都内のWOWOWで8日、午後8時から放送・配信予定の『エキサイトマッチSP』の収録を行った。5月6日に東京ドームで行われたジェーソン・モロニー(オーストラリア)との世界タイトルマッチを自身で振り返った。

 番組初出演に「最初緊張しましたけど、自分の試合を解説するという初めての体験ができたし、楽しくやれてよかったです」と新王者らしい初々しさをのぞかせた。「修正点がたくさんあるなとか、もっといろいろああすればよかった、こうすればよかったっていう部分があったので、次に生かすという意味でも良かったと思います」。具体的には「12ラウンド目に入る時にちょっと欲を出したというか、格好つけにいってしまったところが、もっと冷静になってやればよかった」と反省した。

 試合前にはマスボクシングをした大橋ジムの先輩である世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者の井上尚弥については「自分からするとちょっと別次元の方というか、憧れの存在ではあります」。世界戦前にはアドバイスをもらったという。「まっすぐなパンチは当たるけど、横からの自分得意のフック系のパンチは防がれやすいとアドバイスをいただいたのでそこは意識してやって、本当にアドバイス通りまっすぐの方が当たったと思うので、尚弥さんからアドバイスをいただいてよかったと思います」と感謝した。

 試合後には元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナーに「ここからだぞ」と声をかけられたという。K―1王者からの2冠は史上初。「別競技ではあるのですが、格闘技もボクシングもみんなが盛り上がってくれればいいですし、僕みたいになりたい子供たちがすごくたくさんいるので、みんなの一つの目標になれたらいいなと思います。自分はまだまだですけど、こういうやり方もあるというか、一つの道を開けたのは良かったと思います」と喜んだ。

 現在、バンタム級は他の主要3団体も日本人が王座に就き、そのほかにも多くの有力選手がいる。現在、最も戦いたい相手については「同じキックからきた那須川天心(帝拳)くんとはどこかでやれたらなと思っています。いいタイミングがあればっていう感じですね」と「神童」との対戦を熱望した。

 現在は尚弥の防衛戦など、9月に都内で開催がうわさされる次戦に向けてスパーリングを始めたという。今後について「まずは天心君や他の日本人選手、他の世界ランカーみんなに勝っていき、武居由樹とほかのどのチャンピオンとの試合がみたいとか、もっともっといろんな声が増えてから統一戦っていう気持ちではあります。次が他のチャンピオンと統一戦と言われたら、もちろん受けますが、まずは自分の価値を上げていくことだと思っています」と未来を思い描いた。

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