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永瀬正敏、27年を経ての主演作公開へ「本当にうれしい」石井監督は白本彩奈の演技に太鼓判

スポーツ報知 2024年7月9日 0時41分

 俳優の永瀬正敏が8日、都内で主演映画「箱男」(石井岳龍監督、8月23日公開)のジャパンプレミアに共演の浅野忠信、白本彩奈、佐藤浩市、石井監督と出席した。

 作家・安部公房氏が1973年に発表した同名小説を映画化。頭からダンボールを被り、都市を徘徊(はいかい)する“箱男”を描いている。

 本作は1997年に映画製作が決定していたものの、クランクイン前日に撮影が頓挫していた。27年を経ての製作・公開が実現し、永瀬は「本当にうれしいです。この日まで27年かかりました。どうか楽しんでください」と感無量な様子で呼びかけた。

 佐藤は、撮影が中止となった97年当時を「俺は、(永瀬に)この役を棺おけにいれて埋めるよと言ったんです。でも、(永瀬は)『僕は埋めきれない』と言った。うれしくもあり、切なくもありましたね」としみじみと振り返った。

 ヒロイン・葉子役の白本は、数百人のオーディションでから抜てきされた。出演が決まった心境を「しびれるようなうれしさが込み上げてきました」と回想。ベテラン勢との作品作りに「最初は恐縮しながら一緒にお芝居させていただいていました。でも、私なりの葉子を、石井監督と手をつないで作れたと思います」と手応えをのぞかせた。

 石井監督は、白本の演じっぷりに「オーディションの時から、役の解釈に説得力があった。かつ堂々としていてびっくりもさせられました。(佐藤ら)日本映画を代表する猛獣たちと、白本さんならやってくれると思いましたし、期待以上のすばらしい演技です」と太鼓判を押した。

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