◆第１０６回全国高校野球選手権秋田大会▽２回戦 金足農３―２明桜＝延長１０回タイブレーク＝（１０日・さきがけ八橋）
オリックス吉田輝星（２３）の弟・大輝（２年）がエースナンバーを背負う金足農が、第１シードの明桜にタイブレークの末３―２で競り勝った。大輝は先発して１０回を最後まで１人で投げ抜き、５安打１１奪三振の力投。「練習の成果が存分に出た試合」と胸を張った。
昨秋は県大会優勝も、今春は県初戦敗退。ノーシードで迎えた今夏はいきなり強豪との激突だった。試合は１、３回と金足農が１点ずつ奪うも、明桜は７回に３安打を集中させて２―２の同点に追いつくと、タイブレーク方式の延長戦に突入。金足農は延長１０回１死二、三塁から３番・藪田龍人左翼手（２年）の中犠飛で勝ち越し、その裏の守備では２死二、三塁と一打逆転サヨナラ負けのピンチも、大輝が最後の打者を空振り三振に切って取った。「反省を生かして練習して、次の試合に臨みたい」と大輝。兄・輝星がエースで準優勝した２０１８年以来となる夏の聖地へ、弾みのつく白星となった。