◆JERA セ・リーグ 広島―巨人=降雨ノーゲーム=(10日・マツダスタジアム)
井上は扇風機の前でユニホームを乾かしながら、強く降り注ぐ雨を見つめた。4勝目を目指して先発したが、3回49球、3安打1失点で降雨ノーゲーム。それでも「雨の日に投げたのが初めてで、ユニホームがぬれて重たくなる感じとかマウンドが粘着質になるとか、知ることができてよかった」と収穫を口にした。
前向きに腕を振った。雨予報の中、「雨が嫌だなとかマイナスなことは考えないように。相手も嫌だし、自分さえポジティブにできればいい試合をつくれると杉内さん(投手チーフコーチ)に言われた」とマウンドへ。1―0の3回1死二、三塁から上本の右犠飛で同点に追いつかれたが、3日の地元・前橋での中日戦で8回無失点と好投した勢いのまま腕を振った。
「そんなによくはなかったですけど、粘り強く投げることはできたと思うので継続してやりたい」。雨の中で貴重な経験を積んだ。(水上 智恵)