◆米大リーグ フィリーズ10―1ドジャース(9日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、敵地・フィリーズ戦に「1番・DH」で出場し、2打数1安打、1盗塁と存在感を見せたが8点差の7回に代打を送られ途中交代した。チームはプレーオフで対戦の可能性があるナ・リーグの強豪相手に、7回途中から野手のE・ヘルナンデスが登板するなど屈辱の大敗となった。
米通算200号はお預けとなったが、3回に3戦連続安打となる左前安打。メジャーでは初の3戦連続盗塁となる二盗を決めた。試合前にはエンゼルス時代の同僚・マーシュと中堅付近でハグする場面もあった。大谷が打席に立つたびにブーイングが起こり、7回に代打が送られてもブーイング。途中交代は5月16日以来約2か月ぶりだ。
フィリーズは両リーグ最多の貯金27で、勝率6割4分8厘。この試合からシュワバー、ハーパーと中心打者2人が復帰して勢いに乗った。ド軍の前半戦は残り5試合。開幕投手を務め8勝のグラスノーが腰の張りでIL入り。軽症の見込みだが、山本、ビューラーに続いて先発が離脱し、この日のミラーも4回9失点と大炎上だった。
打線で大谷にかかる期待も大きくなるが、ロバーツ監督はここまでの働きを「紛れもないA(評価)。チームのことを理解してくれているとても素晴らしい選手。見ていて楽しいね」と大絶賛。MLB最強軍団との残り2戦で、さらに爪痕を残していく。(安藤 宏太)