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「やり切った感がなかった」大差で3連敗の雪辱誓う八村塁「東京五輪の思い含めてパリ五輪で戦いたい」

スポーツ報知 2024年7月11日 5時30分

 パリ五輪に出場するバスケットボール男子日本代表が10日、都内で記者会見し、決定した12人全員が登壇。2大会連続出場の八村塁(26)=レイカーズ=は、3戦全敗に終わった前回大会の“リベンジ”へ「東京五輪の思いを含めて、パリ五輪で戦いたい」と闘志。史上初の8強入りに挑む。この3年間で世界最高峰NBAで飛躍を遂げた絶対的エースが覚悟を口にした。

 3年ぶりに日の丸のユニホームを着た八村が決意表明した。自身2度目の五輪に「すごい楽しみ。また日本代表としてやれることを誇りに思う」。21年東京五輪は“史上最強”と期待されながらも、3戦全敗。全て2ケタ点差をつけられての完敗だった。「やり切った感がなかった」と振り返り、仲間と「もう一回五輪に行こう」と交わした約束を果たした。「東京五輪の思い含めてパリ五輪で戦いたい」と3年前の雪辱を果たす。

 前回大会からは半分の選手が入れ替わり、チームで2番目に若かった八村も、今では中堅の立場になった。「チームを引っ張っていけたら。若いメンバーとやれることが楽しみ」。自身はNBAの名門レイカーズで先発し、プレーオフでも躍動とすさまじい進化を遂げた。同時に日本代表も23年W杯で史上最多3勝を挙げ、48年ぶりに自力での五輪切符を獲得。「僕らのレベルも上がっている」と自信を持って、歴史を作りにいく。

 国内最後の強化試合となった今月5、7日の韓国戦は欠場したが、既にゲーム形式の練習にも参加。19日には五輪初戦の相手で、23年W杯王者ドイツと強化試合を実施し、本格的に“ホーバスジャパン”デビューを迎える。五輪までは残り3週間を切った。「NBAの経験を見せられたら。プレーで引っ張っていければ」と覚悟を決めた。(小林 玲花)

 ◆八村の東京五輪 開会式では、レスリング女子の須崎優衣とともに旗手を務めた。当時はNBAウィザーズに所属し、エースとして奮闘。1次リーグは、初戦のスペイン戦(当時世界2位)で両チーム最多タイ20点も黒星発進。2戦目はNBAのスター、ドンチッチ擁するスロベニアと対戦し、両軍最多34得点をマークするも、35点差で大敗。最後はアルゼンチン(同4位)戦で13得点に抑えられ、チームも20点差で負けた。3戦全敗で大会を去った。

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