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「力強く打つために」ボクシング・中谷潤人が増やしたトレーニング 強打には強打で対抗だ

スポーツ報知 2024年7月11日 5時35分

 WBC世界バンタム級王者・中谷潤人が10日、相模原市のM・Tジムで、同級1位ビンセント・アストロラビオとの初防衛戦に向けた練習を公開した。

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 強打にえぐられたサンドバッグの鈍い“悲鳴”が、ジムに響き渡った。中谷があらゆる角度から打ち込む自在なパンチは、2戦目ですっかりバンタム級にアジャストした証拠だ。「周りからも肌つやがいいと言われるのは、良い調整ができていることかな?感覚的に、パワーも、スピード感も増した」と自信を見せた。

 米国合宿では実戦練習を90ラウンドほどにとどめ、その分サンドバッグ打ちを増やした。「KOシーンを見せたい。力強く打つためにバッグ打ちを増やした」。アストロラビオは強いパンチを振ってくる。強打には強打で対抗だ。

 ただ「力みが出ないよう、強いパンチを打つというより、投げていくイメージで取り組んできた」と中谷。岡辺大介トレーナーによると、一つのバッグを打ち続けるのではなく、3~4つのサンドバッグを移動しながら打ち分けた。「空間を使って打つことで、心拍数を上げるとともに、戦いをイメージしながらいろいろな展開に対応できるようにするのが狙い」(岡辺氏)だ。

 公開練習後には8回のスパーリングで追い込んだ中谷。「ビッグファイトを期待してもらえるようなパフォーマンスを発揮したい」。2週前計量も規定より300グラム下回る55・8キロでクリア。最高の状態で決戦の日を迎える。(谷口 隆俊)

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