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【阪神】プロ初スタメンの22年育成ドラ1が貴重なタイムリー「何とかしようという気持ちが強かった」

スポーツ報知 2024年7月11日 5時0分

◆JERAセ・リーグ 阪神4―1ヤクルト(10日・甲子園)

 赤丸急上昇中の阪神・野口が、今季2度目の4連勝と4試合連続の逆転勝利に貢献した。「6番・右翼」でプロ初スタメン。1点を追う4回2死二塁で奥川の直球を力強く振り抜き、中前に落とした。プロ初タイムリーは流れを変える同点打。「追い込まれてから何とかしようという気持ちが強かった。いい結果に結びついた」と汗を拭った。

 22年育成ドラフト1位で阪神に入団し、昨秋のキャンプ中に支配下選手登録を勝ち取った。7日のDeNA戦(甲子園)でプロ初安打と犠飛による初打点を記録すると、9日のヤクルト戦では9回に逆転サヨナラ勝ちにつながる四球を奪った。一夜明け、この日はウエスタン・リーグのくふうハヤテ戦(鳴尾浜)に出場後、甲子園に移動する“親子ゲーム”の予定だったが、急きょ変更となった。

 練習前に、岡田監督から「今日、先発だから」と伝えられた。「(2軍戦に)行かなくなったので。(スタメンも)頭に入れながら準備していた。そんなに驚かなかった」。6回1死一、三塁では石山から遊ゴロを打ち、3点目をたたき出した。「緊張もあった」と、2回無死二塁はボール球に空振り三振。だが、高い修正能力で教訓を生かした。

 指揮官が「期待に応えるようなバッティングをしてくれている」と絶賛するラッキーボーイの大躍進で、5月30日以来の貯金4。2位に浮上し、首位・巨人と0・5ゲーム差に接近した。相手のミスによる得点も目立つが、隙を見逃さず勝利につなげる野球こそ岡田野球。昨季の強さが戻ってきた。(中野 雄太)

 ◆野口 恭佑(のぐち・きょうすけ)2000年7月17日、長崎県生まれ。23歳。長崎・創成館で3年春夏に甲子園出場。九産大では2年時に大学日本代表候補に選出。22年育成ドラフト1位で阪神に入団。23年11月に支配下選手登録。今年6月28日に1軍初昇格。同29日のヤクルト戦(神宮)で初出場。180センチ、86キロ。右投右打。

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