◆JERAセ・リーグ 広島―巨人=降雨ノーゲーム=(10日・マツダスタジアム)
悩める新助っ人・シャイナーの復帰“初打席”は、2回2死で力ない三邪飛だった。開幕2戦目で右手中指を剝離骨折して以来の1軍“スタメン”。快音は響かなかったが「(2軍では)悔しい気持ちだった。まずはチームの勝利に貢献できるプレーを」と、12日の本拠・ヤクルト戦以降での仕切り直しを誓った。
昨季3Aで30発の中軸として期待されながら、オープン戦は打率1割1分1厘で0本塁打。開幕戦こそ1安打したが、骨折完治後は2軍34試合で1割7分1厘、2本塁打だった。チームは9日に33日ぶりに首位から陥落した。新井監督は「何か動かないといけない。外国人選手は場所が変わって気持ちが上がることもある」と、低調な打線の打開の一手として、この日に昇格を決めた。
リーグ戦再開後の16試合でチーム打率1割8分9厘、1試合平均2・19得点という貧打が7月の1勝6敗という急失速の最大の要因。確率は低いが、まずは長打力を秘めた助っ人にすがる。(畑中 祐司)