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成功率91・7% メジャー史上6人目の偉業へ突き進む大谷翔平を支える準備力

スポーツ報知 2024年7月12日 2時0分

◆米大リーグ フィリーズ4―3ドジャース(10日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が10日(日本時間11日)、敵地・フィリーズ戦に「1番・DH」でフル出場し、2安打1打点で3試合ぶりのマルチ安打を記録した。日本人では最長タイの4試合連続盗塁もマークした。

 迷いはない。大谷が、初回先頭の初球をはじき返して右前安打を放つと、2死一塁からスタートを切った。リーグ3位タイに浮上する22個目の盗塁。4試合連続盗塁は、沖縄出身のロバーツ(現ドジャース監督)の5試合連続があるが、日本人ではイチロー、松井稼に並ぶ最長タイだ。7月は8戦6盗塁。シーズン38盗塁ペースで、48本ペースの本塁打と合わせ、日本人初のトリプルスリーどころか、メジャー史上6人目、NPBでは達成者のいない「40発&40盗塁」も夢ではなくなってきた。

 準備のたまものだ。大谷は試合直前のグラウンドで、外野のファウルラインを一塁ベースに見立て、リードの幅もしっかり取ってからスタートを切る動作を必ず行う。この試合では、開始5分前からネクストバッターズサークルで素振り。十分に体を温めて初球からスイングし、走る準備も整えた。今季盗塁失敗は2つだけで、成功率は91・7%を誇る。

 チームは3連敗。試合前、9日に4回9失点でKOされた先発ミラーのマイナー降格が発表された。先発だけでも山本、ビューラー、グラスノーが負傷者リスト(IL)入りしている。ロバーツ監督は「フラストレーションがたまる試合」と言って、取材が終わると、スコアシートを破り捨てた。チームの窮地を大谷は足でも救う。(安藤 宏太)

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