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慶応ナインは全員「マイけん玉」購入 夏連覇へ昨冬から膝と手首鍛える「野球の動作と共通項多い」

スポーツ報知 2024年7月12日 5時35分

◆第106回全国高校野球選手権神奈川大会 ▽2回戦 慶応14―3横須賀学院=7回コールド=(11日・サーティーフォー相模原)

 神奈川では昨夏の甲子園で107年ぶりの日本一に輝いた慶応が、横須賀学院に13安打14点と打線が爆発。7回コールド勝ちで初戦突破した。古くから髪形自由、サラサラヘアが際立つチームカラーの中、唯一丸刈りを貫く酒井一玖(いっきゅう)内野手(2年)が「2番・二塁」でスタメン出場。4打数3安打2打点で勝利に貢献した。

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 夏の甲子園連覇を目指す慶応が、新チームから採り入れたトレーニングがある。けん玉だ。「けん玉道」3段の資格を持つ石川大悟マネジャー(3年)の提案で昨年12月から導入され、全員が「マイけん玉」を購入。練習の合間に腕を磨く。

 けん玉で最も大切なのは「膝と手首を使うこと」と石川マネ。「リズム感もそうですし、野球の動作と共通項が多いんです」。ただ漫然とやるのではなく、難易度の高い技を成功するために思考を重ねて、創意工夫を繰り返して地道に努力することは、捕球や打撃といった野球の技術向上にもつながる要素があるという。

 けん玉といえば、大みそかの紅白歌合戦で演歌歌手の三山ひろしがギネスに挑戦することでおなじみだが、「周囲から見られ、相当なプレッシャーの中で成功させることは、精神面の強化にも役立つ」と石川マネ。1対1やチーム戦の勝負を経て、部内の結束強化にも役立っている。この日のヒーロー・酒井も「集中力と団結力が備わりました」と笑顔で“けん玉効果”を明かした。(加藤 弘士)

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