◆女子プロゴルフ ＫＵＲＥ Ｌａｄｙ Ｇｏ Ｃｕｐ（１１日、茨城・取手国際ＧＣ西Ｃ）
国内女子ツアー通算１４勝の有村智恵と同２勝の原江里菜が発起人となって、３年目を迎えたツアー外競技が開催された。
結婚や出産などを経験した３０代以上の選手が中心で行われる大会。今回は２４人のプロがペアとなり、「オルタネート方式（１つのボールを交互に打つ）」と「ステーブルフォード方式（各ホールのスコアをポイントに換算し獲得ポイントを競う）」で９ホールを競い、ポイント上位の３チームを決定。３チームは優勝決定戦で３位チームと２位チームが対戦し、勝ち上がったチームが１位チームと対戦し優勝を決める大会独自のルールで開催した。
上位３チームに進出したのは１位で２４ポイントを獲得した藤田さいき、青木瀬令奈組。２位で２１ポイントを獲得した穴井詩、菊地絵理香組、３位で１９ポイントを獲得した甲田良美、藤本麻子組の３チーム。１回戦で３位チームの甲田、藤本チームがイーグルを奪って決勝に駒を進めたが、最後はプレーオフ２回の末、藤田、青木組が甲田、藤本組を退け、うれしい優勝を飾った。
表彰式での優勝スピーチで青木は「（女子プロゴルフは）３０代になってから、試合の出場機会が少なくなったり、出たいけど出産、結婚などどうしたら良いか悩んでいる選手が実際に現場にもたくさんいる。
こういう大会があるのは選手として戦っていて心強いな、と思っていました。会場内の託児所が充実していたり、凄く選手ファーストな大会があるんだなと思った。（この先の）女子ゴルフ界が明るいな、と思いました。今日はさいきさんにおんぶにだっこだったけど、伸び伸びとゴルフをさせてもらった。チーム戦、ポイント制は初めてで、どんな感じかな、と思っていたけど凄く楽しかったし、誘ってもらえて良かった。自分自身の（ツアー）後半戦も頑張って良い報告が出来るように頑張ります」と話した。
一方の藤田は「思っていたことを全部、青木プロに言われてしまった。（出場させていただいて）感謝の気持ちと今後も出場させて頂けるのであれば、全力で頑張りたいと思うので、私とペア組んでくれる方は宜しくお願いします！」と会場を爆笑で包んだ。２人は息の合ったコンビネーションで、優勝賞金５５６万円を獲得し、喜びを分かち合った。