プロレスリング・ノアの7・13日本武道館大会で丸藤正道と対戦する世界最大の団体「WWE」スーパースターのAJスタイルズが12日、都内でスポーツ報知の取材に応じ、今後のプロレスリング・ノアとの関係について自らのプランを披露した。(取材・構成 福留 崇広)
インタビューでは、まず子供のころにあこがれたアスリートを尋ねた。
「NBAのアトランタ・ホークスなどに所属していたスパッド・ウェブ。背は低いけどダンクがすごい選手だった」
プロレスラーの「アイドル」は誰だったのか。
「それは、ザ・ロード・ウォリアーズだ。大きくてペイントしてアクションフィギュアみたいだった。アニマルとホークでどちらが好きかと聞かれればホークが好きだった」
ウォリアーズのパフォーマンスが現在、自身のプロレスに影響を受けている部分はあるのだろうか?
「すごいなと思ったのはウォリアーズだけど、レスラーとして影響を受けたのはスティングだ」
1998年にプロレスラーとしてデビュー。初来日は2003年のゼロワンだった。当時、日本で最もファンの支持を集めた団体が三沢光晴さんが創設したプロレスリング・ノアだった。この時のノアをAJは「自分の中では世界一の団体と思っていた」と明かす。中でも鮮明に記憶に残っている試合を2003年3月1日、日本武道館での「三沢さんと小橋さんの試合。花道からの三沢さんが繰り出したタイガースープレックスを見てすごいなと思った」と目を細めた。
そして三沢さんをたった一言でこう表した。
「レジェンド」
だからこそノアへの初参戦を「光栄なこと」とかみしめた。
ノアのスタイルの印象を聞くとこう答えた。
「ノアという団体というより、それは日本のスタイルとしてまとめた言葉がいい。米国のスタイルと違ってユニークで独特で自分なりに言うならまさにAJスタイル的なスタイル」
米国とのスタイルの違いは、何か?
「大きな違いはファン。ファンが試合を作り上げると思っているので日本のファンは最高。それは新日本プロレスとかプロレスリング・ノアだとか関係なく日本のファンがすばらしいんだ」
WWEのスーパースターが他団体に参戦することは異例中の異例だ。AJは、今回のノア参戦でWWEのメリットをこう説いた。
「信頼関係をしっかり築くことができれば、もっともっと状況、関係が良くなる。私が考えることは、手を取り合うことによってイチから始める必要がない。いいところを吸収しながらさらにいいものを作っていけるんじゃないかと思う。これは、あくまでも僕の考えだけど」
より新たな時代の始まりが丸藤戦になる。
「まさに良くなるための最初のステップ。何が起こるかわからないけど、日本のスターが米国へ行ってチャンピオンになる。または、米国から日本へ来てチャンピオンになることが起こるようになったら素晴らしい」
◆7・13日本武道館全対戦カード
▼ダブルメインイベント2・GHCヘビー級選手権試合
王者・清宮海斗 VS 挑戦者・YOICHI
▼ダブルメインイベント1・スペシャルシングルマッチ
丸藤正道 VS AJスタイルズ
▼第9試合・LUCHA LIBREスペシャルタッグマッチ
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、ガレノ・デル・マル VS ドラゴン・ベイン、アルファ・ウルフ
▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
王者・ダガ VS 挑戦者・AMAKUSA
▼GHCナショナル選手権試合
王者・HAYATA VS 挑戦者・佐々木憂流迦
▼世界ヘビー級選手権
王者・齋藤彰俊 VS 挑戦者・潮崎豪
▼第5試合 GLG FINAL・6人タッグマッチ
ジェイク・リー、YO―HEY、タダスケ VS ジャック・モリス、アンソニー・グリーン、LJ・クリアリー
▼第4試合・シングルマッチ
拳王 VS 永田裕志
▼第3試合・6人タッグマッチ
近藤修司、Eita、AKIRA VS 小川良成、大岩陵平、大和田侑
▼第2試合・6人タッグマッチ
杉浦貴、藤田和之、谷口周平 VS マサ北宮、征矢学、稲葉大樹
▼第1試合・3WAYタッグマッチ
ニンジャ・マック、宮脇純太 VS アレハンドロ、クリストバル VS 大原はじめ、スペル・クレイジー