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【高校野球】札幌光星が北海を撃破  エース粕谷脩真、福本悠斗捕手は「パワプロ作戦会議」で1失点

スポーツ報知 2024年7月13日 6時10分

◆第106回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽1回戦 札幌光星9―1北海=7回コールド=(12日・札幌円山)

 1回戦3試合が行われた。札幌光星は、道大会4季連続優勝中の北海を9―1の7回コールドで下し、2年連続の8強入り。1失点のエース右腕・粕谷脩真(3年)、3安打1打点の福本悠斗捕手(2年)のバッテリーが金星奪取に貢献した。

 「パワプロ作戦会議」で北海撃破だ。7回1死一塁。遊ゴロ併殺でコールド勝ちを決めると、札幌光星バッテリーは互いに右拳を握って喜びを爆発させた。昨秋、今春の道大会を制した強力打線を1失点。地区大会から3試合連続完投の粕谷は「4、5点は覚悟していたけど、気持ちだけは負けずに投げた。出来過ぎかな」と白い歯を見せた。

 バッテリーの入念な準備が実を結んだ。試合前日の11日。野球ゲームの「パワフルプロ野球」をプレーしながら、意見を交わした。気付けば2人で4時間。相手打線をイメージしながら配球を細かく確認した。1回に先制点を許したものの、2回以降は無失点。「これまでのベストピッチング」(福本)と、分析の成果を発揮し最少失点でしのいだ。

 北広島シニア出身の先輩、後輩という間柄。福本が入学した昨春から「一緒にバッテリーを組もうと言ってました」(粕谷)。今春までは互いに控えでベンチを温めることが多かったが、粕谷は腕を下げて急成長し、福本も攻守でレベルアップ。今夏、お互いに1ケタ背番号を手に入れて約束を果たした。

 王者撃破の勢いに乗り、14日の準々決勝では函館大有斗と対戦する。試合終了直後には合坂真吾監督(47)から「何やってんだ。あと3つだぞ。本気で(甲子園を)目指してた北海の姿を見ろ」と一喝される場面もあった。右腕は「気を引き締めないといけない。ここから3試合、マウンドは譲らない」と気合を入れ直した。互いのことが「大好き」な仲良しバッテリーで、聖地への階段を一段ずつ登っていく。(島山 知房)

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