◆米大リーグ タイガース3―4ドジャース(12日、米ミシガン州デトロイト=コメリカパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が12日(日本時間13日)、敵地・タイガース戦に「1番・指名打者」でフル出場し、同点の9回2死一、三塁の5打席目に、決勝で勝ち越しの適時二塁打を放ち、ドジャースは逆転勝ちして、連敗を「4」で止めた。
4連敗中と苦しむチームを救ったのは大谷のバットだった。4打席目までは快音が響かず9打席連続無安打で出塁すらなし。それでも同点の9回2死一、三塁で5打席目に立つと、救援左腕・ホルトンから中堅へエンタイトル二塁打で勝ち越し点をたたき出し、チームに5試合ぶりの勝利をもたらした。
ロバーツ監督は「フェンスを越えたと思ったけど、不運なことにエンタイトル二塁打になったね」と少し残念そうだったが、「僕らが最も必要なときに大きく貢献してくれた。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」とたたえた。
これまで得点圏打率は2割3分で、28本塁打も全てがソロか2ランで、得点圏の本塁打は1本だけと勝負強さが数少ない課題だった。指揮官は「彼は(好機で)男になりたがっている。でも相手も負けたくないのでストライクゾーンを大きく使って勝負する。自分自身のゾーンを守らないといけない。アグレッシブにスイングする選手の課題だ。今夜はストライクゾーンのボールをはじき返した。しっかり見極めればいいことが起こるということ」と目を細めていた。