◆プロボクシング ▽ＷＢＯ世界スーパーフライ級（５２・１キロ以下）タイトルマッチ１２回戦 王者・田中恒成―同級１２位ジョナタン・ロドリゲス（２０日、東京・両国国技館）
ＷＢＯ世界スーパーフライ級王者・田中恒成（畑中）に挑戦する同級１２位ジョナタン・ロドリゲス（メキシコ）が１３日、都内のジムで練習を公開した。田中陣営からは元ＷＢＣ世界スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）王者の畑中清詞会長と村田大輔トレーナーが視察。シャドーボクシング１回、ミット打ち１回など軽めのメニューに畑中会長は「あれじゃ何もわからん」と苦笑い。それでも「腕力はありそうだけど、スピードがない。フィジカルは強くなさそう」と分析。攻略に自信を見せた。
世界最速２１戦で４階級制覇を果たした２月の王座決定戦で同じメキシカンのクリスチャン・バカセグア（メキシコ）と対戦。圧倒したが、終盤まで前に出続け、打たれ強く、スタミナも切れなかった相手を倒しきれずに判定勝利だった。今回はＫＯ勝利を狙う田中だが、ロドリゲスは「１ラウンドからプレッシャーをかける。体がぶつかれば田中は後ろに下がると思う」と主導権争いに自信を見せた。
映像ではなく、実際に見た畑中会長は「小さいなと思った。バカセグアよりプレスはかからないと思う」と前回の試合よりも楽観視。まな弟子の初防衛を信じていた
戦績は２９歳の田中が２０勝（１１ＫＯ）１敗、２８歳のジョナタン・ロドリゲスが２５勝（１７ＫＯ）２敗１分け。