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【高校野球】石川・穴水は初戦敗退…プロ期待の右腕、東野魁仁はまさかの負傷退場

スポーツ報知 2024年7月13日 16時53分

◆第106回全国高校野球選手権石川大会 ▽1回戦 小松明峰7-4穴水(13日・石川県立)

 1回戦が行われ、部員10人で挑んだ穴水は、4-7で小松明峰に敗れ、初戦敗退を喫した。プロ期待の191センチ右腕、東野魁仁(3年)が先発したが、精彩を欠き、6回途中に指をつって8安打、5失点(自責点2)で途中降板。8回の二塁手の守備時には、足をつって退場した。3番打者、主将としてチームを引っ張ってきた東野は「みんな動けていて、いい試合だったが、自分がつって良くない雰囲気にしてしまった。(8回は)体が全体がつって動けなかったです」と肩を落とした。

 191センチ、78キロの恵まれた体格で、プロのスカウトも注目。将来性の高さを期待され、これまで2球団が視察に訪れた。あるスカウトは「体全体を使って投げるスタイル。この後の成長次第では、今後が愉しみ。体は細いですが、素材はいい。体が大きい割には、意外に器用かもしれない」と評価する。この日は、伸びのあるストレートとスライダーを武器に、粘り強く投げたが、勝利を呼び込むことは出来なかった。花園修兵監督は「最後の練習ではいい感じで仕上がっていたが、緊張もあったのか、彼本来のベストなボールではなかった」と振り返った。

 元日の能登半島地震では、学校のグラウンドに大きな段差や亀裂が入り、練習は出来ない状況に。花園監督は「心が折れてしまって、野球はもう無理と思った」と話すほど。監督、選手ともにずっと会えない状況が続いたが、各自でトレーニングを継続する選手も。2月17日には宝達高のグラウンドを借り、部員4人が何とか集まって練習を再開させた。夏に向けて満足な練習は出来なかったが、選手たちは前向きに取り組んできた。

 秋のドラフトに向け、プロ志望届について、東野は「今後、考えていきたい」と話せば、「彼には伸びしろしかない。次のステージに向けて話し合いたい」と花園監督。夏は悔しい結果に終わったが、今後のステップアップを見据える。(中田 康博)

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