◆マリーゴールド「ＳＵＭＭＥＲ ＤＥＳＴＩＮＹ ２０２４」（１３日、両国国技館）観衆３０５８
女子プロレス新団体「マリーゴールド」は１３日、団体初のビッグマッチ「ＳＵＭＭＥＲ ＤＥＳＴＩＮＹ ２０２４」を両国国技館で開催した。
第７試合で「ＷＷＥ」スーパースターのイヨ・スカイが林下詩美と対戦。互いの持てる技をすべてぶつけた激闘は、２３分０１秒、ムーンサルトプレスでイヨが林下を沈め勝利を飾った。
マイクを持ったイヨは「６年前、私はリングの上はどんなに距離が離れていても世界はつながっている。その言葉を残して日本を旅立ちました」と切り出すと「間違いなくこの試合は奇跡のマッチアップでした。実現してくれたマリーゴールド、ＷＷＥ、林下詩美選手、素直にありがとうございます」と感謝した。そして林下へ「誰を信じるかは自分で決めろ…その答え教えてあげようか？己自身、自分自身の夢を信じて、あなたのことを信じてくれるみなさんを信じて歩み続けてください。その先に大輪の花を咲かせてください」とエールを送り「私も海の向こうでその先の伸びしろを追い求めて走って行きます」と誓った。
バックステージでイヨは、ＷＷＥでの試合とは「まったく違いました。意識するところもまったく違ったし私自身が見せようと思っているものもまったく変えていた試合でした」と明かした。さらに今月末に大阪と両国でＷＷＥの日本公演が控えていることから「ＷＷＥスタイルのイヨ・スカイは、そこで見に来てくれるなっていうことが確信として持っていた」とし、この日は、米国とは違うスタイルで挑んだことを明かした。
久々の日本での試合を「元気もらいましたし勇気もらいました。歓声が米国とはまったく違ったのであぁ日本だ、帰ってきたんだ…といとおしく思えました」とほほ笑み、林下の印象を「リング上で対角で目を合わせた時に、私とは何か違う。もしかして野心とかこの先、この業界を背負っていこうという意気込みは私と近いものがあるかもしれないんですけど、持っている性質が違うなと感じました」と打ち明け、「彼女が私にあこがれてスターダムの道場に入門してすぐの時に『イオさんに会わせたい子がいるんですよ』って言われた時があったんですけど、私は『いや、やめておきましょう』と。イチ選手となってリング上で対角で顔を会わせてそこで初めて目を合わせたい。私にあこがれているんだったら会うときはリング上で」と胸に秘めたことを明かし「６年以上たって会えたことがうれしいです」と奇跡の試合をかみしめた。
そして「プロレスって私もよ～くわかっているけど思っている何倍も何十倍も何百倍も苦しいんです。華やかなだけじゃない。彼女がその茨の道を乗り越えて今日、ここまで来た。その目標の先に私がいたのかなということがすごくうれしいです」と喜び「最後、仕留めるために出さざるを得なかったパイルドライバー。あれはＷＷＥのリングでは見られませんから。そういったところを彼女に引き出されたんじゃないかなと思います。日本スタイル、世界スタイル、全部全力出し切って戦うことができました」と告白した。
さらに今後のマリーゴールド参戦へ「また、こんなすてきな日がくれば私は心の底からうれしく思いますし大歓迎です。そこはプロレスの神のみぞ知るところなんじゃないかなと思います」とほほ笑んでいた。
◆７・１３両国全成績
▼第０試合 １０分１本勝負
○南小桃（８分２３秒、ドロップキック→体固め）瀬戸レア●
▼第１試合 タッグマッチ１０分１本勝負
△天麗皇希、後藤智香（時間切れ引き分け）ビクトリア弓月、田中きずな△
▼第２試合 タッグマッチ１５分１本勝負
○ＣＨＩＡＫＩ、野崎渚（８分４０秒、アルゼンチンバスター→片エビ固め）マイラ・グレース、ゼイダ・スティール●
▼第３試合 初代スーパーフライ選手権王座決定戦３０分１本勝負
○翔月なつみ（１４分５１秒→丸め込みの応酬→エビ固め）松井珠紗●
▼第４試合 マリーゴールド ｖｓ ＬＬＰＷ―Ｘ２０分１本勝負
神取忍、井上貴子、○ＮＯＲＩ（１５分３３秒、ローリングキック→片エビ固め）高橋奈七永、桜井麻衣、石川奈青●
▼第５試合 初代ユナイテッドナショナル選手権王座決定戦決勝進出マッチ３０分１本勝負
○青野未来（２４分１４秒、スタイルズクラッシュ→エビ固め）ＭＩＲＡＩ●
▼第６試合 初代ユナイテッドナショナル選手権王座決定戦３０分１本勝負
○青野未来（１０分１３秒、回転エビ固め）ボジラ●
▼第７試合 Ｑｕｅｅｎ ｏｆ Ｑｕｅｅｎ～誰を信じるかは自分で決めろ！～３０分１本勝負
○イヨ・スカイ（２３分０１秒、ムーンサルトプレス→エビ固め）林下詩美●
▼第８試合 マリーゴールドワールド選手権王座決定戦３０分１本勝負
○Ｓａｒｅｅｅ（２５分４８秒、フィンガーブレーカー→レフェリーストップ）ジュリア●