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【高校野球】近江の2年生4番・市原悠希が大会1号の決勝2ラン「打った瞬間はファウルかなと」

スポーツ報知 2024年7月14日 6時0分

◆第106回全国高校野球選手権滋賀大会 ▽2回戦 近江10―6彦根東(12日・マイネットスタジアム皇子山)

 滋賀大会では、6大会連続V(20年代替大会を除く)を狙う近江が両軍2ケタ安打の乱打戦を制して初戦突破。新4番の市原悠希右翼手(2年)が3回、大会1号となる決勝2ランを放った。

 6大会連続制覇に向けたエース不在の試練の夏は、乱打戦で始まった。流れを引き寄せたのは、2年生の新4番・市原だ。2点リードを追いつかれて迎えた3回1死一塁。内角低め直球をすくい上げた打球は左翼ポールを直撃した。「バットの先っぽで、打った瞬間はファウルかなと思った」。高校通算3本目のアーチは公式戦初、大会1号の決勝2ランとなった。

 今春のセンバツで背番号1をつけた最速143キロ右腕・西山恒誠(3年)が5月の春季県大会準決勝で右肘じん帯を損傷。今大会終盤に間に合う可能性もあったが、多賀章仁監督(64)は「断腸の思いで」とベンチ外を決めた。先発左腕・河越大輝投手(3年)が6点を失ったものの、主砲を筆頭とした打線が11安打10得点とカバーした。

 市原にとってもリベンジの夏だ。1年夏の甲子園でベンチ入りしたが、今春センバツはメンバー漏れ。「0から100の力を伝えられるように」と、棒立ちの構えに改良して4番に定着した。「打つべき時に打って、チームに貢献したい」。聖地切符での西山復帰を合言葉に、頂点へと突き進む。(小松 真也)

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