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【高校野球】知徳はエース小船が負傷降板も一丸となって逆転勝ち

スポーツ報知 2024年7月14日 7時35分

◆第106回全国高校野球選手権静岡県大会 ▽2回戦 知徳6―1浜松日体(13日・愛鷹)

 知徳はプロ注目の198センチ右腕の小船翼(3年)が、負傷降板するも味方が奮起して浜松日体に6―1で逆転勝利を飾った。

 思わず、雄たけびを上げた。4回、逆転に成功してなお2死一塁、知徳の松本陣三塁手(3年)が直球を強振。右翼席へ2ランをたたき込んだ。リードを4点に広げる公式戦1号を放つと、仲間とハイタッチを交わした。

 嫌なムードを払拭(ふっしょく)した。直前の守備でプロ注目のエース右腕・小船が顔付近に打球を受けて負傷降板。まさかの事態にも、全員が奮起した。「このまま負けたら、あいつ(小船)の夏が悔しい思いで終わる。次に投げられるためにも勝たなきゃいけない」と松本。3回まで無得点に抑えられていた打線はこの回、計4安打を浴びせ一気に5点を奪った。

 2番手でマウンドに上がった左腕・原田勇磨投手(3年)は5回2/3を投げ2安打無失点。最速は134キロながら、9三振を奪った技巧派は「自分の存在を示したいと思い続けてきた」と納得の表情だ。初鹿文彦監督(48)から「甲子園に行く鍵はお前だ」と信頼を寄せられてきた左腕が、期待に応えた。

 原田は5月中旬、小船が右肩炎症で約1か月も離脱した際、完投を3度達成。内角攻めを磨くため、打者に防具を着けさせて投げ込んできた。5月にエースが離脱した際の経験も糧とし、全員で一丸となって戦う。(伊藤 明日香)

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