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大仁田厚、「大仁田厚展」で「ミスター・デンジャー」松永光弘さんとトーク「もう引退と言うのはやめようと思う」

スポーツ報知 2024年7月14日 15時58分

 「邪道」大仁田厚(66)が14日、東京・秋葉原の書泉ブックタワーで開催中の自身のレスラーデビュー50周年メモリアルイベント「邪道・大仁田厚展」に登場した。

 会場では、24日発売の自身の50年のレスラー人生を追った「のぼせもんの遺言 大仁田厚50年目の真実」(報知新聞社刊・中村健吾著)が直筆サイン入り&特典(特製トレーディングカード1枚付き=全3種)付きで先行販売中。今回、刊行記念トークショーとして、同書にも登場のゆかりのプロレス関係者2人と連続トークショーに臨んだ「涙のカリスマ」。第一部では「俺たちのFMW」をテーマに一時は「邪道」の後継者とも言われた「ミスター・デンジャー」松永光弘さん(58)が、おなじみの「フラッシュ・ゴードン」の入場曲とともに登場した。

 50席のチケットが完売の中、ラフなジーンズ姿で入場した松永さんは実は高所恐怖症。会場がビル9階のため、部屋の内側の席に陣取ると、大仁田から「(W★ING時代)後楽園ホールの8メートルのバルコニーからダイブした松永さんが実は高所恐怖症って、どうなんだよ。高所恐怖症の人間がバルコニーから飛ぶな!って」と驚かれる一幕もあった。

 1時間に及んだトークでは、松永さんがFMW初期に「地方の会場で大仁田さんと2人でストーブにあたって『寒いね…』って言い合ったのを覚えています」と言えば、大仁田も「FMWはいろいろあったよね。プロレスは裏切りも多いしさ」とポツリ。

 松永さんの口から95年5月5日の大仁田2度目の引退試合直前のターザン後藤さん(2023年死去、享年58)の突然の離脱劇の裏側が明かされる場面もあった。

 現役引退から15年。現在、都内のステーキ店人気ランキング3連覇も果たしたステーキ店「ミスター・デンジャー」の経営者となっている松永さんは「今日も最後のトークショーかなと思って来ました。もうFMW創設期のメンバーも俺と大仁田さんくらいですから」と、しみじみ。

 大仁田に「リング復帰はしないの?」と聞かれると「もう15年離れているから大ケガしちゃいますよ。自分で分かります。もう、アスリートじゃないんです」と苦笑した。

 そんな松永さんとの1時間に及ぶトークで盛り上がった大仁田は「俺も7回引退して復帰したって言われるけど、もう引退と言うのはやめようと思う。ここまで来たら、古稀電流爆破までやってやろうと思ってるし、お客さんの心に残る試合だけをしたいと思っているよ」と集まったファンの前できっぱり。

 兄貴分・テリー・ファンクさん(23年死去、享年79)の一周忌命日にあたる8月24日、FMWの“聖地”神奈川・富士通スタジアム川崎(旧川崎球場)でデビュー50周年記念大会「川崎伝説2024」を開催する大仁田。メインイベントで、テリーさんの兄で「ファンクス」の象徴・ドリー・ファンク・ジュニア(83)とステージ4の食道がんの闘病中の西村修(52)との師弟コンビと対戦する。(中村 健吾)

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