◆第106回全国高校野球選手権石川大会 ▽2回戦 星稜8-1津幡=8回コールド=(14日・石川県立)
2回戦が行われ、センバツ4強の星稜は、8-1の8回コールドで津幡を下し、初戦突破を決めた。最速143キロのエース左腕、佐宗翼(3年)は、7-1とリードした7回から登板すると、貫禄の投球を披露。伸びのあるストレートと切れ落ちる変化球で、2回を無安打、無失点と完璧に抑えた。佐宗は「コントロールも荒れることなく、インコースにしっかり投げ切れた。いい感じです」と明るい表情を浮かべた。
6月の追い込み期間には、通常の1・5倍のランメニューをこなし、中距離や短距離ダッシュを繰り返した。「練習試合では球速のアベレージも上がった」と手応え。この日は小雨模様の天気だったが、大きな影響を受けることもなく、安定した投球を見せた。「甲子園での借りは甲子園でしか返せない。最後までみんなで頑張りたい」と佐宗。センバツで負けた悔しさを胸に秘め、悲願の夏甲子園優勝を目指す。(中田 康博)