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【高校野球】星槎国際湘南ベンチ入り選手16人で奮闘 投手から捕手の二刀流に2ランスクイズも敢行

スポーツ報知 2024年7月14日 20時8分

◆第106回全国高校野球選手権神奈川大会 ▽3回戦 横浜商大高11―7星槎国際湘南(14日・藤沢八部)

 星槎国際湘南は敗れはしたが、ベンチ入り選手16人でしたたかに戦い抜いた。体調不良などで1回戦ではメンバー6人がベンチを外れ、この日も背番号1ケタの3人を含む4人が不在。それでも、1点を追う5回に押し出し四球と捕逸で一時逆転すると、さらに1死満塁から2ランスクイズを仕掛けた。背番号17の7番・江藤童僧(2年)が三塁前に転がし、バント安打とすると、二塁走者の吉原壮宏(3年)まで本塁突入。惜しくもアウトになったが、小技と足で相手を揺さぶった。4番でエースのサイド右腕・久保倉裕人(3年)は5回途中6失点で降板後も、本来の捕手を務めるなどフル回転した。

 土屋恵三郎監督(70)は「5回に5点差まで広げたけど、相手が一枚上。久保倉も投手と捕手をやるのは大変。この暑さでよく頑張った。みんなでやりくりして、この子たちの力は出し切ったと思う」とナインをたたえた。1971年夏に桐蔭学園の捕手として甲子園初出場初優勝した指揮官は、メンバー20人がそろわない苦境にも泣き言はなかった。「現役の時は(登録選手)14人で優勝した。みんなが二役、三役をやるのは、高校野球で必要じゃないかな。今日は2ランスクイズ、どこかでいこうと思っていた。挑戦することがすごく大切」と説くと、「体が続く限り、神奈川の高校野球をもっともっと熱くしたい」と目をぎらつかせた。(雑誌『報知高校野球』取材班)

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