◆パ・リーグ 日本ハム３―１ソフトバンク（１４日・エスコンフィールド）
世界レベルの強肩と俊足の“対決”を日本ハム・万波が制した。
１点リードの７回２死二塁。甲斐の右前打で本塁に突入した代走・周東を、ワンバウンドのストライク返球で間一髪アウトに。「送球の強さも投げる場所も、あれ以外ならセーフでしたね」と、自画自賛のレーザービーム。捕手の伏見も「万波は送球が強いので、あれが一番早い」と、追いタッチにならないようにホームベースの後ろで待つ好サポートでスピードスターを封じた。リプレー検証で改めてアウトが宣告され、同点のピンチを脱出。満員のエスコンは大歓声に包まれた。
バットでも自画自賛の一発を放った。１点を追う４回に、モイネロから左翼２階席まで運ぶ１１号同点ソロ。高い放物線を描きながらも、打球速度は１８０キロ。「ライナーと言える当たりでいい角度がついた。間違いなく今年一番」という完璧弾。攻守にスケールの大きなプレーでチームを３日以来の５割復帰、５日以来の３位再浮上に導いた２４歳は、「ホークスに勝ち越すって大変なのでうれしいっす」とほほ笑んだ。（星野 和明）