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森保監督、能登半島地震の被災地を初訪問「想像以上に悲惨な光景が広がっていた」 珠洲市で80人と交流

スポーツ報知 2024年7月14日 22時21分

 日本代表の森保一監督(55)が14日、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川・珠洲(すず)市の三崎中学校を訪れ、日本サッカー協会とスポンサー企業・キリンが主催する復興支援イベント「JFA・キリン ビッグスマイルフィールド in珠洲市」にサプライズ参加した。

 元日に震度6強の揺れや津波の被害を受け、避難所生活を送る人も残る同市を初訪問。倒壊した家屋、がれきを目の当たりにし「想像以上に悲惨な光景が広がっていてビックリした」と沈痛な表情で話した。歩いて行うウォーキングフットボールで0歳から85歳の参加者約80人と交流。同中学校のグラウンドは仮設住宅が並ぶためテニスコートでプレーした。ゴール時は「ナイス、珠洲~!」と両手で「S」マークを作るポーズで喜びあい、記念撮影時は「ブラボー!」と叫んで盛り上げた。

 同イベントは5月に能登町、6月に輪島市で2回実施され、今回4回目。森保監督の被災地入りは地震発生後初めてとなった。元日の国際親善試合・日本―タイ戦(国立)の直後に地震が発生。3月に珠洲市や輪島市、能登町とオンラインで交流し「絶対に早く行かなくちゃと思っていた。やっと来られた」とついに希望がかなった。

 日本代表は9月から8大会連続のW杯出場をかけてアジア最終予選を戦う。指揮官は「選手の頑張る姿を見ていただき、被災者の皆さんにより元気と励ましのエールを届けられたらと思う」と被災地にささげる勝利を誓った。

 また、同イベントに参加した日本サッカー協会の宮本恒靖会長は、13日に金沢市で行われた女子日本代表―ガーナ代表の親善試合を含めて「皆さんが喜んでくれて、何かしら我々がやる意義があると思う」。全4回の活動に参加した元日本代表の巻誠一郎氏は「現実を見ると落ち込んでしまうことがあると思うけど、笑顔は何回でも作れるし、笑顔をたくさん輪を広げるような活動をしていきたい」と話した。

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