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【阪神】3連敗阻止も今季最悪タイの3併殺打 岡田彰布監督「ほんま。しんどい試合ばっかりや」

スポーツ報知 2024年7月15日 5時0分

◆JERAセ・リーグ 中日2―6阪神=延長10回=(14日・バンテリンドーム)

 阪神が4時間1分もの延長戦の末に勝利をつかみ、同一カード3連敗を阻止しても、岡田彰布監督(66)の表情は晴れなかった。「なあ。最後というかのお。ほんま。しんどい試合ばっかりや」と疲労感をにじませた。

 5回までに今季ワーストタイの3併殺打。先制点は3回に先発・西勇の中前適時打で生まれたもので、攻撃陣は相手先発・松葉の前に凡打の山だった。「勝って振り返られるから、ええけど。取れる時は取っとかなあかんいうことよ。はっきり言うて」と指揮官のぼやきは止まらない。1―1の延長10回。代打・原口の勝ち越し打から一挙5得点で試合を決めたが、敵地で9回までは竜に押されていた。

 日本一を達成した昨季、リーグ最少92だった併殺打が、今季はここまでDeNAと並ぶ同ワーストタイ71。近本、中野を軸にリーグトップ79盗塁を誇った昨季と比べ、今季は同5位の27盗塁にとどまるなど、機動力も乏しい。チーム打率もセ最下位の2割2分4厘。“進塁力”不足が深刻だ。

 首位・巨人とのゲーム差を1・5に縮め、15日から東京Dで宿敵との3連戦だ。「取れる時は取るっていうことだけやで」と繰り返した虎将。相手の隙を逃さず、つなぎの野球で着実に得点を重ねる理想が、勝負どころで遂行できないと、リーグ連覇は厳しい。首位奪還を目指し、不安要素を抱えたまま、虎ナインは名古屋から上京した。(中野 雄太)

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