Infoseek 楽天

前田健太が今季初の救援登板で3回3分の2無失点好投 大谷翔平に今季最速151キロ…スタンディングオベーション

スポーツ報知 2024年7月15日 4時41分

◆米大リーグ タイガース―ドジャース(14日、米ミシガン州デトロイト=コメリカパーク)

 タイガース・前田健太投手(36)が前半戦最終戦の14日(日本時間15日)、本拠地・ドジャース戦で0―3で3点を追う4回から3番手で登板した。今季初のリリーフ登板のマウンドは3回2/3で55球を投げて、浴びた安打は大谷の1本だけという1安打無失点5奪三振の好投を見せた。

 今季初の救援登板だった右腕は、先頭のパヘスを三ゴロに打ち取ると、続くロハスは外角の直球で見逃し三振。左打者のラックスも中飛に打ち取って3者凡退で抑えた。2点差となった5回も続投。8、9番のテーラー、アウトマンから2者連続三振を奪うと、3年ぶりの対戦となった大谷には遊撃への内野安打を許して初の走者を背負ったが、大谷の二盗失敗で得点圏に走者を進めなかった。大谷の打席でマークした94・1マイル(約151・4キロ)は今季最速だった。

 5回もマウンドに上がると、先頭のスミスを遊ゴロに打ち取り、フリーマン、T・ヘルナンデスの3、4番球宴コンビからは2者連続三振を奪った。7回は二飛、遊ゴロと2アウトを奪ったところで交代。ベンチに戻る際には、地元ファンからスタンディングオベーションでたたえられた。

 ドジャース、ツインズを経て、今季からタイガースに2年総額2400万ドル(約36億円=契約発表時のレート)の契約で加入した前田。先発の一角として期待されていた。21年に右肘トミー・ジョン手術を受けて23年に復帰し、21登板で6勝8敗、防御率4・23と復活。新天地1年目の今季は、試合前の時点で16試合に登板して2勝5敗、防御率7・26と苦しみ、直近2登板は9、6失点と崩れるなど8試合連続で白星がつかず、前半戦終了を前に救援に配置転換となり、この日が今季の救援初登板だった。

 前田は、ドジャース時代にもリリーフを経験。17年に4試合、18年に19試合、19年に11試合救援で登板し、通算6セーブ。ド軍での17~19年はシーズン終盤に救援に配置転換となり、リリーフでプレーオフを迎えることが毎年恒例だった。昨季もツインズで1試合に救援登板し、プレーオフでも2試合救援登板したが、本格的に救援に配置転換されるのは19年以来5年ぶりだ。

 前田は配置転換になった心境を「もちろん自分の成績がふがいないというか、自分のいいピッチングが出来ていないという結果が招いたと思うので、そこはもう何とか、結果を出して、いい状態に戻して先発に戻れるように一生懸命努力していくしかない」と話していた。

この記事の関連ニュース