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【高校野球】旭川志峯の4番・ウメビンユオが決勝打…驚異の身体能力「ダンクできます」

スポーツ報知 2024年7月15日 13時58分

◆第106回全国高校野球選手権北北海道大会 ▽1回戦 旭川志峯10―3岩見沢農=7回コールド=(15日・旭川スタルヒン)

 2年ぶりの夏の甲子園出場を目指す旭川志峯が、岩見沢農を下して8大会連続の8強入りを決めた。4番・ウメビンユオオケム明右翼手(3年)が決勝打を放つなど2安打1打点で打線をけん引した。

 無死一、二塁から併殺で2死二塁となって迎えた1回の第1打席。バットを握ったウメビンユオは「全球勝負することが大事」と内角高めの直球を強振した。ライナー性の打球が左翼線を破る適時二塁打となり、幸先良く1点を先制。山本博幸監督(44)は「(前の打者の)エンドランのゲッツーを巻き返してくれたというところでは、大きな一本だった」と主砲の一打に目を細めた。

 4番の先制打で勢いづいた打線は、3回に2点を追加。以降も10盗塁の機動力も絡めながら得点を重ねた。6回には3安打5打点の億貞壮汰三塁手(1年)が3打席連続適時打を放ち一挙5得点。13安打10得点で岩見沢農を圧倒した。

 ナイジェリア人の父と日本人の母を持つウメビンユオは「全球フルスイングできるところ」と自らのセールスポイントを口にする。走攻守三拍子揃っており、スイングスピード152キロ、遠投100メートル、50メートル走も「5秒台はでてます」。野球以外でも「ダンク(シュート)できます」と高校生離れした身体能力の持ち主だ。

 この日の勝利で北大会初戦は8連勝。23年春に旭川大高から校名変更され、昨秋、今春と2季連続地区敗退に終わっていたものの“夏に強い“伝統は不変で、驚異の8年連続8強入り。22年9月就任の山本監督は「(前監督で部長の)端場先生の積み重ねなので、私はその後を継いでるだけ。(夏に強い秘訣は)何もないですよ。昔からずっとこんな感じ。(部長とのコンビは)21年目ですから。新しい部分もあったり、変わっていない部分もあったりするけど、それは皆さんが評価してくれれれば」と話した。

 新校名で初の甲子園出場に向け、次戦は16日の準々決勝で帯広大谷と対戦する。ウメビンユオは「1年生の時に甲子園に行っている先輩を見ている。同じ形で甲子園に行きたい」と力を込めた。

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