Infoseek 楽天

「足が出なかった」と寒風山が黒星スタート。独立と同時に「龍王」から改名も裏には幻のしこ名が存在していた

スポーツ報知 2024年7月15日 14時28分

◆大相撲名古屋場所2日目(15日、ドルフィンズアリーナ)

 先月1日付けで独立した中村部屋の西三段目筆頭・寒風山が、東同2枚目・峰洲山(鳴戸)に引き落とされ黒星スタート。「足が出なかった。頭が低かった? 中に入るイメージだったので」と唇を噛んだ。

 旧尾車部屋から二所ノ関部屋に移籍してしこ名を「竜風」から「龍王」に変えた。中村部屋が独立してからは「寒風山」に改名。1992年から放送された相撲部屋を舞台にしたNHK連続テレビ小説「ひらり」に登場したしこ名。出身地の秋田・男鹿半島の有名な観光地でもある。

 実は日本相撲協会に改名届を提出した時は違うしこ名だった。仮面を付けた藁(わら)をまとった神の使い(来訪神)が暴れ回る秋田伝統の「生剥(なまはげ)」というしこ名を熱望した。しかし、協会から「違うしこ名の方がいいのでは」と言われたという。

 「生剥」も「寒風山」も故郷を背負う覚悟は一緒。昨年の夏場所前に右アキレス腱を断裂しても気力で土俵に戻ってきた。30歳。「寒風山」の新しい戦いが始まった。

この記事の関連ニュース