◆第106回全国高校野球選手権北北海道大会 ▽準々決勝 旭川実6―4士別翔雲(15日・旭川スタルヒン)
旭川実の最速152キロ右腕・田中稜真(3年)が9回4失点で完投し、6年ぶりの4強に導いた。
序盤から士別翔雲打線に直球を捉えられ、2回には暴投でこの夏初めての先制点を献上した。逆転して迎えた5、6回にも1点ずつ失ったが、1点差の6回には公式戦3本目のソロ本塁打を放ち、自らのバットで援護。11安打4失点と苦しみながらも、リードを守り切った。
バックネット裏では4人体制のヤクルトなど4球団が視察する中、球場スピードガン表示で149キロを2度計測。ヤクルト・伊東昭光編成部長は「(直球の)質という点では良いものを見せてもらいました。(全国の高校生と比べて)良い方です」と評価した。