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元大関・琴風、苦難続く賜杯4度の“昭和の力士”へ「今場所は8勝でいい、もう祈るしかない」

スポーツ報知 2024年7月16日 6時20分

◆大相撲 ▽名古屋場所2日目(15日・ドルフィンズアリーナ)

 幕内の土俵では横綱・照ノ富士が連勝発進。初日は総崩れだった3大関も全員安泰だった。

 イバラの道は続くよ、どこまでも。一つ勝っても貴景勝には苦難が待っている。明生に簡単に押し出された初日。頭で当たっても踏み込んでいなかったために足がそろった。大栄翔との一番は立ち合いから押し込んだものの土俵際で動きが止まった。本来ならノンストップで突いて、頭で当たって突いてのリズムを刻んでいたはず。大栄翔が出てきたところをタイミングよくはたき込んだが、今後の光明にはならない白星だ。

 頭から当たる押し相撲だけで大関まで昇進、4度も賜杯を抱いた。横綱が不在の時は“一人大関”として土俵を引っ張った。痛いとかは絶対に口にしない“昭和の力士”。責任感を人一倍、持っている名大関といっていいだろう。

 現状、私からアドバイスすることはない。とにかく一番、一番を必死に取ってほしい。大関の勝ち越しは10勝と言われているが、今場所は8勝でいい。もう祈るしかないだろう。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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