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新関脇・大の里がまさか連敗スタート「相手の形にしてしまった」大関取りへ暗雲も「しっかり集中する」

スポーツ報知 2024年7月16日 6時10分

◆大相撲 ▽名古屋場所2日目(15日・ドルフィンズアリーナ)

 幕内の土俵では横綱・照ノ富士が連勝発進。初日は総崩れだった3大関も全員安泰だった。

 夏場所を制した大の里はまさかの連敗スタートとなった。鋭い出足で若元春をもろ手で突き放したが、土俵際で若元春に得意の左差しを許してしまう。押し返され、呼び込むとあおむけにされた。押し倒し。新関脇は土俵に座り込み、肩を落とした。「昨日よりは前に攻めていけたが、相手の形にしてしまった」と悔やんだ。

 過去2度対戦は左差しを許しながら勝利した。この日の朝稽古後には「先場所は左四つになり、力強かった。動いて考えて消極的にならずにいきたい」と対策を立てたが、実らなかった。今までの対戦との違いについては「何ですかね…」とつぶやき、「明日また頑張ります」とだけ話した。

 今場所で連続優勝かそれに準ずる成績なら大関昇進の可能性がある。大の里は「まだ13日あるのでしっかり集中する」と前を向く。八角理事長(元横綱・北勝海)は「一つ勝つと変わる。勉強でしょう」と期待を込めた。初白星を挙げ、流れに乗りたい。(山田 豊)

 〇…3大関がそろって初勝利を挙げた。琴桜が熱海富士を寄り切ると、貴景勝は大栄翔をはたき込み、豊昇龍は平戸海を立ち合いで右にいなして押し出した。琴桜は「しっかり落ち着いていけた」とうなずき、9度目のカド番となる貴景勝は「普通です。あまり覚えていない」と淡々。豊昇龍は場所前の出稽古で手合わせした新小結を下し「相手が考えていないことをしようと思った」と胸を張った。

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