◆第１０６回全国高校野球選手権兵庫大会▽３回戦 報徳学園７Ｘ―０姫路工＝７回コールド＝（１５日・ベイコム）
兵庫大会では、報徳学園の間木歩投手（３年）が４回３安打無失点と好投し、２戦連続のコールド勝利を収めた。
４回２死、間木は、この日６個目の三振を奪い、マウンドを後に託した。「真っすぐがあまりいかなかった。力みがいつもよりあって、体の開きが早かったのが原因」。本調子ではなかったが、スライダーを駆使して４回３安打無失点と試合をつくった。
新チームになった昨秋から主将と背番号１を担い、センバツ準優勝に貢献した。ただ、春季大会後には投手専念のため主将を福留希空（のあ）中堅手（３年）と交代。今大会は、センバツで好投したドラフト上位候補の今朝丸裕喜（３年）にエースナンバーを譲った。
「最初は悔しい気持ちだったけど、チームを勝ちに導く投球ができたらいいと割り切っている」と間木。大角健二監督（４４）も「彼は１でも１０でも関係なく、どんな状況でもぶれない」と、揺るがぬ信頼を持つ。チーム初戦は今朝丸が５回８安打４失点と苦戦も、調子は上向き。強力２枚看板で、６年ぶりの夏の王座を狙う。（瀬川 楓花）