競泳女子のパリ五輪代表・池江璃花子(24)=横浜ゴム=が15日放送のNHK総合「NHKスペシャル」(月曜・午後9時半)に出演。世界ランク1位に上り詰めた直後の2019年の白血病発覚。過酷な闘病の末に復帰し、リレーで東京五輪出場。パリでは個人種目で五輪に挑む日本競泳界のエースが大舞台挑戦直前の思いを明かした。
病を克服しての奇跡の東京五輪出場後、心身ともにスランプに陥った池江。1年前の番組の単独インタビューに「環境かなって思います。環境がいい悪いじゃなくて、自分のメンタルの環境? 何かがダメになったら何かを変えなきゃいけない。それが今の自分のターニングポイントで、そういうタイミングなんじゃないか」と話した後、自身の意思で豪州に練習拠点を移した。
過去2回指導を受けた豪州代表のマイケル・ボールコーチに師事。「気持ちが落ちている時の声かけとか、自信を失わないための試合に向かうためのメンタル作りで自信を付けてくれた。そのマイケルの元でまた強くなりたいと思った」という池江はハイレベルな練習に没頭することでスランプを克服した。
豪州でのインタビューで「みんな、とにかく淡々と取り組む。やり続けるところが違うと思った。私は落ちたけど、みんなと一緒で登り続けることだってできるから。タイムが伸びていくのがうれしいから、その向上心だけは持ち続けている」と笑顔も復活した。