◆第106回全国高校野球選手権北北海道大会 ▽準々決勝 クラーク7―2北見柏陽(16日・旭川スタルヒン)
昨年優勝のクラークが、連覇へ一歩前進した。北見柏陽を7―2で破り、3年連続で準決勝に駒を進めた。
原動力となったのは2年生右腕・辻田丞。2―1の3回、1死一塁から登板。後続を断つと、6回2/3を1失点の抑えて勝利をもたらすも「制球が荒れていたし、左打者への内角にも投げ切れなかった。そんなにいい投球ではなかった」と反省が口を突いた。
3歳上の兄・旭輝(亜大2年)は、クラークで投手兼内野手として22年のセンバツ出場を果たした。その姿に、「憧れの存在だった」と背中を追って入学してきた。常日頃受けてきた「強気でいけ」のアドバイスを胸に刻み、臨む今大会。5回の無死満塁のピンチでも教えを生かし、内野ゴロの間の1点に抑えた。「少しは兄に近づけたかなと思います」。そう辻田は笑顔を見せた。
22日の準決勝・旭川実戦では、ロッテの育成右腕・田中楓基の弟、田中稜真(3年)との激突も予想される。辻田は「田中さんも兄が注目されていて、僕も似たとことがある。負けられない」と対戦を心待ちにした。