Infoseek 楽天

井上尚弥「一発も触れさせないつもり」9月3日ドヘニーと対戦 相手が力不足の声に「楽しみに待っていて。あと2年はこの階級でやるつもり」

スポーツ報知 2024年7月16日 15時36分

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO同級2位TJ・ドヘニー(9月3日、東京・有明アリーナ)

 大橋ジムは16日、都内で会見を開き、世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)の次の世界戦を9月3日、有明アリーナで行うと発表した。注目の相手は元IBF同級王者でWBO2位のTJ・ドヘニー(アイルランド)に決まった。「ここ最近すごくいい試合していますし、気の抜けない相手だなと思いました」と目下3試合連続KO勝利中だけに警戒を口にした。

 尚弥は5月6日に東京ドームで行われた防衛戦でルイス・ネリ(メキシコ)に6回TKO勝利。IBF、WBO1位のサム・グッドマン(オーストラリア)との対戦を臨んだが、相手陣営が10日に行われたチャイノイ・ウォラウト(タイ)とのノンタイトル戦を優先して”対戦回避”したため実現せず。

 その後、尚弥陣営はドヘニーとの交渉に移行。WBAから同級1位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と9月25日までに試合を行うよう指令があったが、ドヘニーとの交渉を締結させた形だ。

 ドヘニーは東京ドーム大会で尚弥の防衛戦のリザーバーを務め、ブリル・バヨゴス(フィリピン)と対戦し4回TKO勝ち。昨年3月、グッドマンに0―3の判定負けしたが、再起後は3連勝中だ。

 日本人キラーとしても知られ、18年8月に岩佐亮佑(セレス)から判定でIBF世界スーパーバンタム級王座を奪取。19年1月の初防衛戦で高橋竜平(横浜光)に11回TKO勝ちした。最近では昨年6月、WBOアジアパシフィックスーパーバンタム級タイトルマッチで王者だった中嶋一輝(大橋)を1回TKOで下している。

 これまで4敗しているがKO負けは一度もない。ただ、37歳で全盛期は過ぎたと言われ、グッドマンにも敗戦しており、海外を中心に力不足や格下との対戦に批判的な声も出ている。その点について尚弥は「この試合を終えて引退するわけでも、階級を変える訳でもない。楽しみに待っていてくれと。あと2年くらいはこの階級でやることを考えているので、その中で今回はドヘニーだったということ」と発言。「ドヘニーに勝って、次アフマダリエフなのかグッドマンなのか、まだそういう話出てきていないですけど、そうなっていくじゃないですか。次、仮にアフマダリエフ撃破したとして次、誰とやるのってなる」と今後も周囲が満足する相手は少なくなっていくと指摘した。その上で「そういう状況だからと自分の体ができあがっていないのに階級を上げるって選択肢は自分の中ではない」と強敵がいないために無理にフェザー級(57・1キロ以下)に上げることはないとも断言した。

 戦績は31歳の尚弥が27戦全勝(24KO)、37歳のドヘニーが26勝(20KO)4敗。

 試合はLeminoで配信される。

この記事の関連ニュース