◆ＪＥＲＡ セ・リーグ 巨人―阪神（１６日・東京ドーム）
巨人の主砲・岡本和真が待望の先取点をたたき出した。初回１死一、二塁で阪神のエース・才木から三遊間を破るタイムリーヒットを放ち、「先制ができたことは良かったです。コンパクトに振り抜けました。（山崎）伊織のために打ちました」と汗をぬぐった。
試合前のフリー打撃では阿部監督とバッティングに関する会話を交わし、何度もうなずく姿を見せていた。最近２試合はノーヒットに終わっていた４番が何かを思い出したように豪快にとらえ、ベンチを沸かせた。
さらに１死一、二塁から大城卓三が左翼線へ適時二塁打を放ち、２点目を追加。「つなぐことを考えて打席に立ちました。（山崎）伊織のために追加点が取れてよかったです」と続いた。試合前まで防御率１．１２の右腕から点を重ね、２試合連続完封負けのチームを元気づけた。この回、８番の門脇誠が右飛に倒れるまで、３８球を投げさせた。今季初打席となった７番・岡田悠希は１０球で四球を勝ち取るなど、巨人ベンチが一丸となって攻撃している。