◆大相撲 ▽名古屋場所３日目（１６日・ドルフィンズアリーナ）
東前頭４枚目・翔猿（追手風）が、西前頭４枚目・宇良（木瀬）との小兵対決を制した。互いに頭を下げての探り合いから、相手がはたきに来たところを、低い姿勢のまま力強い突き。後退した宇良は土俵だわらに足を取られ、背中から倒れて仰向けになった。押し倒しで２勝目。取組後は「小さい相手はやりにくいです。落ち着いて相撲を取れてよかったです」と冷静に振り返った。
翔猿と宇良は１９９２年生まれの同学年。翔猿は１５年初場所、宇良は同年春場所で初土俵を踏み、相撲教習所ではともに汗を流した。「教習所時代から幕内でやりたいねと話していた。（１０年目に同じ前頭４枚目での対戦は）楽しみだし、うれしい」と誇らしげに語った。これで幕内での対戦成績は翔猿の８勝３敗。今後も小兵同士の好取組から目が離せない。