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【中京記念】仏修行直前の田口貫太、ニホンピロキーフで中央重賞初Vへ絶好機

スポーツ報知 2024年7月17日 7時0分

◆第72回中京記念・G3(7月21日、小倉競馬場・芝1800メートル)=栗東トレセン、7月16日

 サマーマイルシリーズ第2戦、第72回中京記念・G3(21日、小倉)で、2年目の田口貫太騎手(20)=栗東・大橋厩舎=が、自厩舎のニホンピロキーフとJRA重賞初制覇を目指す。来週からの夏の2か月をフランスでの自己研さんに充てるホープが渡仏を前にチャンスをつかむ。

 絶好の機会が巡ってきた。田口は来週から約2か月間、フランスで武者修行に旅立つため、JRAでの騎乗はいったん、今週末がラスト。そのタイミングで、自身のJRA重賞初Vを意識できる自厩舎のニホンピロキーフがスタンバイだ。

 2年目の今年は地方も含めてすでに重賞16鞍に騎乗し、6月の関東オークスで交流重賞初制覇を果たしたばかり。全国リーディング17位(30勝)と存在感を増すなかで、公私ともに初めての海外へ。受け入れ先は、パリ近郊のシャンティイで開業している小林智厩舎。8日は北海道・ノーザンホースパークで行われたセレクトセールに顔を出し、小林調教師にあいさつも済ませた。田口は「語学は勉強中です。英語は多少勉強していれば分かるのですが、フランス語ですからね。騎手寮で生活しますが、とりあえずサトウのごはんを持っていきます(笑い)」と目を輝かせる。

 渡仏を前に弾みをつけたい。ニホンピロキーフとは8戦連続でコンビを組み、2走前の読売マイラーズCで初の一線級相手に僅差の3着。3番人気だった前走の鳴尾記念は1角までに他馬と接触してゴチャつき、外枠のぶん終始、外を回るロス。12着に敗れた。「メリハリをつける競馬ができませんでした。いいポジションがとれず、壁をつくれませんでした。馬に申し訳ない競馬になってしまいました」と反省する。

 乗り替わってもおかしくなかったが、継続騎乗がかなった。「(今回の仏遠征も)大橋先生が快く『うまくなるためなら行ってきなさい』と言ってくださいました。キーフは小倉では(3戦)全部勝っていますし、今回も勝てれば最高です」。チャンスをくれた師匠のためにもまずはここで結果を出し、笑顔で海を渡る。(玉木 宏征)

 ◆田口 貫太(たぐち・かんた)2003年12月10日、岐阜県生まれ。20歳。栗東・大橋厩舎所属。23年3月4日に阪神でデビュー。同26日、阪神1R(レッツゴーローズ)で初勝利。JRA通算65勝。156・4センチ、44・6キロ。同期は石田、河原田、小林勝、小林美、佐藤。父は元騎手で、笠松競馬の輝彦調教師。母は笠松の元騎手、広美さん(旧姓・中島)。

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