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【日本ハム】田宮裕涼が雪辱サヨナラ打「さすがに落ち込んで…」前夜大敗から執念 自力V消滅危機救う

スポーツ報知 2024年7月17日 6時0分

◆パ・リーグ 日本ハム5×―4楽天=延長10回=(16日・エスコンフィールド)

 日本ハム・田宮裕涼捕手(24)が今季2度目のサヨナラ打を放ち、チームを自力V消滅の危機から救った。

 同点で迎えた延長10回2死二塁。楽天の守護神・則本の外角低め152キロを振り抜いた。「抜けてくれ」。強く願いながら見つめた打球は中堅手・辰己の頭上を越えていった。ナインが猛スピードで駆け寄ってくる。手荒い祝福を受けると「最近打てていなかったので…。本当にうれしいです」と勝利の余韻に浸った。

 高卒6年目の今季は初めて開幕スタメンを勝ち取って前半から絶好調。6月上旬には一時、首位打者にも躍り出た。しかし直近2戦は8打数無安打で6三振。先発マスクをかぶった前夜は投手陣が崩壊し、16失点で大敗していた。「スタメンの時に大量失点で負けてしまったら、やっぱり『投手だけじゃない』って責任を感じる。さすがに落ち込んでいました」。帰宅後もすぐには眠りにつけず「ちょっと寝不足ぎみです」と責任を背負い込んでいた。

 「ここ2、3試合は全然自分の思うようなスイングができなかった。多分、自分でスイングを崩していたので、練習で修正して、スイング自体を直そうと意識した」

 この日は代走から途中出場し、9回先頭で回ってきた初打席で藤平から左前打。逆方向へ鮮やかに流し打つ姿に、新庄監督は「左中間の1本のヒットで、彼がまた前半のような打撃に戻ってくれると期待してる。リード面でもたくさん言われて、打撃の調子を崩してきた中でね、彼自身が今日をきっかけに(してほしい)」と願った。

 5月22日・オリックス戦以来の劇打で勝率を5割に戻し、3位に再浮上。もがきながら成長を続ける若武者は「僕の強みは打って走って守れること。もう一回、自信を持ってやっていきたい」と前を向いた。

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