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大谷翔平がオールスター初本塁打、通算8打席目で右翼手動けない圧巻の一撃…日本人では17年ぶり2本目、ド軍28年ぶり

スポーツ報知 2024年7月17日 9時54分

◆米大リーグ オールスターゲーム(16日、テキサス州アーリントン=グローブライフフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、レンジャーズの本拠地・テキサス州アーリントンのグローブライフフィールドで行われるオールスターゲームにナ・リーグの「2番・指名打者」でスタメン出場し、両軍無得点の3回無死一、二塁の2打席目に、レッドソックス右腕のホークから自身オールスター初アーチとなる3ラン本塁打を放った。

 右翼手・ソト(ヤンキース)が一歩も動けなかった。2ボールからの3球目。甘く入った88・9マイル(約143・1キロ)のスプリットを捉えた。打球速度103・7マイル(約166・9キロ)、打球角度29度で右翼席に一直線。飛距離400フィート(約122メートル)の一打に、満員に埋まったスタンドは大盛り上がりとなった。今季レギュラーシーズンで29発を放っているが、3ランは初めて。ドジャースの選手のオールスターの本塁打は1996年のピアザ以来28年ぶり10人目となった。

 待望の一発が出た。大谷は21年から4年連続4度目のオールスター出場だが、昨年までは6打席で4打数1安打。22年にカーショー(ドジャース)から放った安打が唯一の安打で、本塁打どころか、長打すらなかった。初回1死走者なしの1打席目はフルカウントから四球で出塁。オールスター8打席目での初アーチとなった。13日(同14日)の敵地・タイガース戦では日本人初のメジャー通算200号となる29号を放っており、“2試合ぶり”の一発となった。

 ア・リーグの先発は、オリオールズのコービン・バーンズ投手(29)。ブルワーズに所属していた21年に最優秀防御率でサイ・ヤング賞、22年に最多奪三振に輝いた実績のある右腕だ。オリオールズに加入した今季も19登板で9勝4敗、防御率2・43。21年も球宴で対戦したが、一ゴロに抑えられ、昨季4月に対戦した際も一併打、右前安打、二ゴロの3打数1安打だった。1打席目は初回1死走者なしで迎え、フルカウントから外角高めのカットボールを見送って四球を選んだ。

 第2打席で対戦したのは、レッドソックスのタナー・ホーク投手(28)。今季8勝(6敗)を挙げ、防御率2・54と安定した成績を残している右腕だ。大谷はこれまで22、23年に対戦して5打数1安打、3三振3四球。今季好調の右腕からアーチを描いた。

 試合前のレッドカーペットショーには、愛犬のデコピンが内側にプリントされた茶色のスーツ姿で、白のドレスを着た真美子夫人(27)とともに参加。試合へ向けては「何度来ても素晴らしいですし本当に光栄だなと思います。今日は楽しみたいなと思います。1打席1打席集中しながら、自分の持っているものをしっかりと準備して出せればなと思います」と意気込みを口にしていた。

 日本人選手のオールスターでのホームランは、サンフランシスコで行われた07年のイチロー(マリナーズ)以来17年ぶり2本目。この一打はランニングホームランだったため、柵越えの本塁打は日本人初の快挙となった。同年のイチロー以来日本人2人目となるMVP候補にも躍り出た。

 ◆大谷のこれまでのオールスター

 ▽21年(デンバー) 投手は選手間投票5位、DHはファン投票で選出され、史上初の二刀流出場。球宴前日の本塁打競争には日本人初出場も初戦敗退。「1番・投手、DH」で先発し、1回無安打無失点で勝利投手になったが、打者ではシャーザーの前に二ゴロ、バーンズの前に一ゴロの2打数無安打。

 ▽22年(ロサンゼルス) 投手はMLB機構推薦、DHはファン投票で選出。投手の登板、本塁打競争の出場は体力面などを考慮して回避したが、「1番・DH」で先発。「First pitch, Full swing,」(初球をフルスイングする)と宣言して打席に入り、カーショーの初球を中前安打もけん制死。2打席目はマスグローブから四球を選んだ。

 ▽23年(シアトル) 初めて1次投票でリーグトップの得票で、最終投票に進まず出場決定。先発投手でも選手間投票5位で選出された。右手中指の爪とマメの状態を考慮して投手の登板と本塁打競争は回避し、試合では打者のみの出場。「Come! to! Seattle!」(シアトルに来て!)の大合唱の中、1打席目はゲーレンの前に空振り三振を喫し、2打席目は元同僚のカッブとの対戦では四球だった。

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